シャワーの排水口や枕についた髪を見て、「最近ちょっと増えたかも」と感じたことはありませんか。とはいえ、抜け毛が増えた=すぐにAGA(男性型脱毛症)、というわけでもありません。この記事では、普通の抜け毛とAGAのサインがどう違うのか、家でできるセルフチェックの目安はどこにあるのかを、できるだけかみくだいて整理します。
はじめに大事な前提をひとつ。AGAかどうかを最終的に判断(診断)できるのは医師だけです。ここで紹介するのは、あくまで「気にした方がよさそうか」を自分で考えるための目安です。不安があれば、この記事を読んだうえで医療機関に相談する、という使い方をしてください。
そもそもAGA(男性型脱毛症)とは
AGAは「Androgenetic Alopecia」の略で、日本語では男性型脱毛症と呼ばれます。思春期以降の男性に見られる、少しずつ進行していくタイプの薄毛を指す言葉です。成人男性に比較的よく見られると言われており、珍しいものではありません。
特徴としてよく挙げられるのは、生え際(額の両サイド)や頭頂部(つむじ周辺)から、時間をかけて目立ってくるという進み方です。一度に大量に抜けるというより、「気づいたら前より地肌が見える気がする」という、ゆっくりした変化として現れることが多いとされています。
「普通の抜け毛」と「AGAのサイン」の違い
髪は毎日抜けています。一般に1日あたり数十本〜100本程度は自然に抜けると言われていて、これは誰にでも起こる正常な毛の生え替わりです。季節の変わり目に少し増えたように感じることもあります。つまり「抜け毛がある」こと自体は、必ずしも異常ではありません。
では、何を気にすればよいのか。ポイントは「一時的か、続いているか」と「全体的か、部分的か」です。
一時的な抜け毛の例
- 季節の変わり目に一時的に増えた
- 強いストレスや体調不良の時期に増えたが、落ち着くと戻った
- 頭全体からまんべんなく、というイメージ
AGAで挙げられやすいサインの例
- 数か月〜年単位で、だんだん進んでいる感覚がある
- 生え際や頭頂部など、特定の場所が目立ってくる
- 以前より髪が細く・短くなった毛が増えた気がする
もちろん、これらに当てはまったからといってAGAだと決まるわけではありません。あくまで「医療機関で相談する価値がありそうか」を考えるための材料です。
家でできるセルフチェックの目安(5項目)
下の項目は、医学的な診断ではなく、自分の状態を振り返るためのチェックリストです。当てはまる数が多いほど、一度専門家に見てもらう価値が高い、という程度に受け止めてください。
- 抜け毛が増えた状態が、数か月以上続いている
- 生え際または頭頂部など、特定の場所が以前より目立つ
- 細く短い毛が抜け毛に混じることが増えた
- 親や親族に薄毛の人がいる(体質が関係すると言われています)
- 髪型でカバーすることを以前より意識するようになった
チェックが多くても、あわてなくて大丈夫
当てはまる項目が多かったとしても、それは「医療機関で相談してみる価値がありそう」というだけで、深刻だと決まったわけではありません。逆に、自己判断で市販の対策を続けて時間だけが過ぎてしまう方が、もったいないこともあります。気になるなら、まずは現状を正しく知ることが第一歩です。
気になったら、どうすればいい?
セルフチェックはあくまで入り口です。AGAは進行していくタイプの薄毛とされているため、気になる状態が続いているなら、自己判断だけで様子を見続けるより、一度専門家に相談して現状を把握する方が、選択肢を広く持てます。
相談先には、一般の皮膚科のほか、薄毛を専門に扱うクリニックなどがあります。最近は、いきなり来院しなくても、スマホからのオンライン診断に対応しているところもあります。「まだ受診まではちょっと…」という段階の人にとっては、心理的なハードルが下がる選択肢かもしれません。